Logic Pro Xで作業が早くなる小技12選

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こんにちは、LogicユーザーのFantasy Sound管理人です。

この記事ではAppleのLogic Pro Xを使った作業効率が上がるTipsをご紹介します。筆者が実際にLogicを使っていて「お、これ便利!」と感じた小技を厳選してみました。すぐに使えるカンタンなものばかりですので、ぜひ活用してみてください。

基本的なものから順に並べてあります。それではいってみましょう!

プラグインをまとめてバイパス

トラックに挿したプラグインのバイパスボタンは縦方向にドラッグすると一気にまとめてオン・オフできます。

複数トラックのプラグインをまとめてバイパス

ミキサーウィンドウで複数のトラックを選択してからプラグイン左端のバイパスボタンを押すと、同じ列にあるプラグインを一気にバイパスできます。

ステレオは選ばなくてもOK

ステレオのインストゥルメントやプラグインをメニューから新たに立ち上げるとき、ステレオを選ぶ必要はありません。名前を選択すれば自動的にステレオになります。ただの一動作ですがちょっとした節約にはなりますね!

新規トラックはダブルクリックで作れる

トラックヘッダの空の場所をダブルクリックすると、新しいトラックが作れます。オーディオトラックになるかインストゥルメントトラックになるかは、直前に選択していたトラックの種類によります。下の図ではInstトラックを選択していたので新規Instトラックが作成されました。

Apple Loopsをアレンジウィンドウ上で変更

Apple Loopsを選びドロップした後で、やっぱり別のものに変えたいと思うことはありませんか?そんな時はApple Loopsリージョンの左上をクリックしてみましょう。プルダウンメニューが出て、番号が隣接するApple Loopsを選んで変更できます。

プラグインを整理して使いやすく

プラグインリストは独自に並び替えたり新たなフォルダを作ったりできます。例えば、Logic付属プラグインの中でめったに使わないものをリストから除外したり、よく使うサードパーティ製のプラグインをフォルダに加えたりすると作業しやすくなりますね。

Logicのメニューにある環境設定からプラグインマネージャを開いて設定します。一度リストから除外したものも、ドラッグ&ドロップすれば再びリストに入れられるので安心です。

リージョンを等間隔でいっぺんに分割

ハサミツールを使う時にoptionキーを押してみてください。ハサミアイコンの右上に小さな+のマークが出てきます。この状態でリージョンをカットすると、一気に等間隔でリージョンを分割できます。間隔は、リージョン左端からハサミまでを一単位とします。16分単位で細かくスライスしたいときなどにとても便利ですね!

VCAフェーダーで複数トラックをまとめる

複数のトラックをひとつにまとめる方法はいくつかありますが、音量だけを一括して操作したい場合にはVCAフェーダーがとても便利です。

ミキサーウィンドウでひとまとめにしたいトラックを選択し、control+クリックから「新規VCAを作成」を選びます。

これで新しくVCAフェーダーが作成されました。このフェーダーを上げ下げすると、ひとまとめにしたトラックの音量を一括してコントロールできます。

クオンタイズのかかり具合を調整して自然な演奏に

ちょっとリズムのふらついた演奏でもきっちり揃えてくれる便利なクオンタイズ機能。しかしあまりにキレイに揃いすぎると、機械的でぎこちなくなってしまうこともあります。そんな時はクオンタイズの「強さ」を少しだけ弱めに設定してみましょう。クオンタイズを掛けたいノートを選択し、バーをスライドして調整します。値が100のときは完全に揃った演奏になりますが、少し弱めに設定すると自然なリズムのズレを残しつつクオンタイズすることができます。個人的には70~80くらいで良い結果になることが多いです。

また、インスペクタを使用してクオンタイズを掛ける場合、「詳細」を開くとクオンタイズのパラメーターをさらに細かく設定することが可能です。

なお、詳細ツールは環境設定で「詳細ツールを表示」にチェックが入っていないと表示されませんので注意してください。

フェードツールでテンポチェンジ

フェードツールを使うと、ターンテーブルで回転数を変えた時のような「ギュイッ」という効果音が簡単に作れます。

インスペクタの「詳細」からフェードインまたはフェードアウトをマウスでクリックし、速度アップまたは速度ダウンに変更します。

あとはふつうにフェードカーブを描くだけです。

複数のMIDIリージョンをピアノロールで同時に編集

例えばストリングスを打ち込むとき、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス…というようにパートごとにMIDIリージョンを分けているとします。この場合、すべてのパートのノートを一望できる状態で編集できるとラクですよね。ここでは二通りのやり方をご紹介します。

やり方その1

編集したい複数のMIDIリージョンをshiftで選択します。

MIDIリージョンをダブルクリックするとピアノロールが開き、複数リージョンのすべてのノートが表示されます。

ここでどれか一つのノートをダブルクリックすると、そのノートを含むリージョンの表示に切り替わります。ここではチェロだけが表示されました。チェロのリージョンカラーは茶色なので、ピアノロール上でも茶色になったのが確認できます。

ここでチェロのノートだけを入力したり削除したりできます。

全体表示に戻したい時はピアノロール上でノートの無い場所をダブルクリックします。

やり方その2

編集したい複数のトラックヘッダをshiftで選択します。

「その1」と同様に、MIDIリージョンをダブルクリックしてピアノロールを開きます。ここで、キーボードのカーソルキー[↓]・[↑]を押すとトラックを選択できます。編集したいトラックに合わせてからピアノロール上でノートを入力します。

ここではコントラバスのトラックにカーソルキーを合わせたので、入力されたノートはコントラバスのトラックだけに書き込まれました。このやり方の場合ピアノロールは常にすべてのノートが表示されたままになります。

便宜上二通りのやり方を分けて説明しましたが、実際には組み合わせて使うとより効率的だと思います。

オートメーションをきれいに描く

オートメーションカーブを鉛筆ツールなどで描こうとするとぐにゃぐにゃと曲がってしまい、なかなかきれいに描けません。これでイラッとした経験のある方も多いのではないでしょうか?きっちりした線を手早く描くためには、マーキーツールを活用するのがおすすめです。

まず、オートメーションを表示させましょう。編集したい箇所をマーキーツールで選択してハイライトします。マーキーツールはcommandキーを押すと出せる+マークのツールです。

ポインタツールに切り替え、選択したオートメーションのラインを上または下にぐいっとドラッグします。

きれいな直角のオートメーションが描けました。

ここでどちらかの角をダブルクリックしてノードを一つ消去すると、きれいな三角形のカーブになります。

さらにオートメーション・カーブ・ツールに切り替えて斜辺のカーブを調整することもできます。

これを応用すると、このような横スクロールゲームステージ風の無意味なカーブも簡単に描くことができます。

さいごに

いかかでしたか?知らない小技は見つかったでしょうか。お役に立てれば嬉しく思います。

ぜひこれらを活用して快適なLogicライフを満喫しましょう!

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